公認会計士試験の女性の合格率が20%程度であるのに対して、女性会計士のパートナーや管理職に占める割合は、まだまだ2割には届かないのが現状です。
しかし、最近、監査法人でも女性活躍推進が打ち出されています。社会全体の流れとしても、女性の活躍が推奨され、女性役員比率や管理職比率を上げるための取り組みがなされるなかで、その流れを汲んだ取り組みとも言えるのかもしれません。
監査法人内で働く女性会計士の意見交換の場が設けられたり、キャリアプランに関して外部講師を招いて話を聞いたりと、比較的積極的に活動が行われているようです。また、子育て中の女性会計士のため、時短制度や週3-4日勤務、在宅勤務や保育園に落ちた場合の救済制度(法人契約の保育園)などの制度も用意されている場合があります。
バリバリと働きたい方にとっては、昇進のための門戸はより開かれる傾向にあると思います。ただ、ワークライフバランスを図りたい女性にとっては、依然として難しい面があるかもしれません。パートナーや管理職に求められる役割は、もちろん男性と変わりません。そのような中で限られた席を勝ち取っていくには、女性活躍推進は後押しになるとは思いますが、やはり険しい道であり、ワークライフバランスとは相容れないようにも思います。ワークライフバランスを重視して働きたいと言うと、それだけで仕事のやる気がないと思われるから、そういうことは言わない方がよいとたしなめられた、なんていう話もいまだに聞きます。
また、女性を後押しする風潮は、リストラの嵐が吹き荒れる時には息を潜め、掌を返したように女性に冷たくなりました。ここ最近は比較的会計士が売手市場で、監査法人内の女性会計士は丁寧な扱いを受けていたのではないかと思いますが、経済が停滞して人余りが生じれば、また同じような掌返しが起きても不思議ではないように思います。